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新しい社会システム① 〜都市過密から地方開疎、グローバルからグローカルへ〜

 

前回のブログで、新しい人間観・日本人観に基づく社会システムの構築が必要だという考えを述べました。

 

今回のコロナショックは「人類もこの地球上に生を受ける一動物に過ぎない」という事実を改めて教えてくれたと感じています。

どれだけ科学を発達させ、自分たちの能力を超える人工知能の開発可能性まで見えてきた時代であっても、我々は新型ウイルスによって簡単に命を奪われる存在に過ぎない事。部屋にいながら世界と繋がれるインターネットという技術があっても、家族や友人との生身の絆がやはり大切だという事。緊急事態宣言による外出自粛期間中、色々と考えさせられた方が多いのではないでしょうか。

 

また、この新型コロナウイルスは「現代文明と資本主義社会への挑戦だ」という指摘もあります。

人類は都市に人口を密集させ、協同して生産性を高める事によって飛躍的に豊かになってきました。さらに近年は「人・モノ・カネ」が世界中を動き回る、いわゆるグローバル化によって爆発的な富を生み出しました。しかしこのウイルスは、感染拡大の危険と恐怖から我々に密集を出来なくさせ、人の移動を完全に止め、モノとカネの移動も大きく減少させています。

 

繰り返しますが、仮に今回の新型コロナウイルスをある程度早期に克服できたとしても、この「都市過密」かつ「グローバル」な社会システムを続ける限り、新たなウイルスが再び世界中に感染拡大し甚大な被害を生み出す危険性はかなり高いと考えます。動物である私たちにとって最も大切な「命」を守る事を最優先に、豊かな社会を維持していくための新しい社会システム構築に舵を切るべきではないでしょうか。

 

そのためのキーワードとして私は「地方開疎」と「グローカル」を挙げます。

各地方に人口を分散させ、過密状態を生み出さずに生産性を高めていく事。ローカルで経済を循環させ、コミュニティを形成しつつ世界とも繋がっていく事。こうした発想に切り替えて、実現に向け動いていくべきだと考えます。

 

「地方開疎」「グローカル」な社会システム構築のために、政治が何をしなければならないか。この点について次回のブログで述べていきます。

コメント: 1
  • #1

    峯松浩道 (水曜日, 06 5月 2020 19:17)

    まさにその通りだと想いますが、私の地元でこのような考えの方は少ないと思います。私も学びを深めてまいります。