山下まこと前市長の肝入り事業として、6月1日にいよいよ開院した生駒市立病院。
(設立までの経緯については、平成25年3月の東洋経済ONLINE記事に詳しいので、こちらをクリックしてご覧ください。)
どんな様子かなと思い、先週実際に見に行ってみました。
まず驚いたのが、そのガラガラっぷりでした。
左の写真は、1F入口を入ってすぐの待合スペース。
普通の病院であれば、診察を終えた外来患者で溢れる午前11時過ぎで、わずかに1名とそのご家族しかいないという状態でした。
聞けば、別に私が見に行った時が特別だったわけではなく、こういう状況が続いているとのこと。スタートしたばかりとはいえ、これで病院経営は大丈夫なのかと不安になります。
本来ベッド数210床の病院であるにもかかわらず、医療法で定められた医師数を揃えられないため99床受け入れで開院したので、左の写真のように使われていないスペース・設備がまだ沢山あります。
おそらく生駒市としては、「これから患者を増やします」と言うのでしょうが、そもそもこのガラガラの状態とその考え自体が公立病院としておかしいと私は思います。
生駒市立病院は、当たり前ですが市立病院なので生駒市民の税金が投入される「市の福祉事業」という位置付けとなります。それはつまり、「周辺の民間病院では間に合わないので、税金を使ってでも市がやらなければならない事業」だと生駒市が考えているということです。
そうであるならば、「民間病院で間に合っていなかった市民でいっぱいになる状態」にならなければいけないと思われませんか?
「市立病院が努力して患者を増やします」というのは、「周辺の民間病院に対する民業圧迫」以外の何物でもないと私は考えます。
さらに驚いたのが、なんと生駒市が運営するコミュニティバス「たけまる号」(光陽台線・北新町線)が東生駒駅には止まらず、わざわざ市立病院内まで入って停車していたことです。
来院患者数を少しでも増やしたいという生駒市の意図が露骨に見えますが、コミュニティバスの本来の役割を考えれば、より多くの方が利用する東生駒駅に停車すべきでしょう。(ちなみに、東生駒駅から生駒市立病院までは徒歩2分です。)
もちろん、病院の敷地内まで入って「たけまる号」が止まるのは市立病院だけです。これも明らかな周辺病院に対する民業圧迫ではないでしょうか?
建設地や指定管理者の選定の不透明さ、違約金すら設定していない徳洲会との不備な契約、高騰した建設費、そして医師不足など、多くの疑惑や課題を抱えて開院した生駒市立病院。
「病院は、建物を作れば完成ではない。医師や看護師などのスタッフと必要な医療設備を揃え、住民から求められている医療ニーズに応える診療体制を整えてこそ、はじめて病院と呼べる」
私はそう考えていますので、生駒市立病院の今後についてしっかりと注目していきます。
ちなみに、1Fにあるコンビニはさすがに外部利用者もいるだろうと思って行ってみましたが、お昼前なのにこちらもガラガラでした。。。
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佐藤 (火曜日, 16 6月 2015 23:25)
医師不足、看護師不足は、駄目ですね。立派な建物なのに。行政が、なんとかしないといけないですね。
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